ケアマネジャーへの道①
皆さんこんにちは。
Harukich@社会福祉士です。
高齢者介護分野において、介護計画=ケアプランを立案する職種である介護支援専門員=ケアマネジャー。
自宅で介護を受けている方も施設に入所している方も、ケアプランをもとに介護が提供されます。
令和4年度(第25回)の介護支援専門員実務研修受講試験を受験する予定の私の、勉強の様子を含めた試験当日までの道のりをシリーズ化した記事にしたいと思います。
同じ年に受験を予定している方、一緒に勉強頑張りましょう。
勉強の参考にしていただいたり、勉強継続のモチベーションにしていただけたりすればな、と思います。
介護支援専門員とは
■介護支援専門員とは
介護支援専門員(ケアマネジャー)は、介護保険法に位置づけられた職種であり、介護保険の根幹である、「ケアマネジメント」を担う専門職です。
介護保険法の中では、「要介護者または要支援者(以下「要介護者等」という。)からの相談に応じ、要介護者等がその心身の状況等に応じ適切なサービスを利用できるよう、市区町村、サービス事業者等との連絡調整等を行う者であって、要介護者等が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門的知識および技術を有するものとして介護支援専門員証の交付を受けたもの」と定義されています。
介護保険サービスは、ケアプランをもとに提供されます。
ケアマネジャーの業務はケアプランを作成することですが、作成にあたっては要介護者にどんなサービスが必要かアセスメントし、サービスを提供する事業所との調整が必要となります。
介護保険サービスは介護度によって受けることができるサービスの量が定められています。支給限度額を超えると、超えた分は10割負担でないとサービスを受けることができません支給限度額の管理をすることも、ケアマネジャーの業務となっております。
受験資格を確認しよう
ケアマネジャーの試験を受けるには、一定の職種で5年かつ900日以上の勤務実績が必要です。従事時間についての定めはありませんので、フルタイム従業者でなくとも試験前日までに900日以上働けば、受験資格を取得することができます。
一定の職種とは、
①医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、技師装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士、管理栄養士、精神保健福祉士といった医療系の資格を所持し、かつその資格にもとづいての勤務歴があること
②生活相談員という職種で、特別養護老人ホーム等での勤務実績があること
③支援相談員という職種で、介護老人保健施設での勤務実績があること
④相談支援専門員という、障害分野において計画相談支援業務に勤務実績があること
⑤生活困窮者自立相談支援事業において、主任相談支援員としての勤務実績があること
私は平成29年から社会福祉士という国家資格にもとづいて病院や介護老人保健施設の相談員という仕事をしておりますので、令和4年度の試験でようやく受験資格を得ることができます。
ケアマネジャーの働く場所は?
ケアプランを作成するケアマネジャーの働く場所は大きく分けて二か所あります。
・居宅介護支援事業所
いわゆる居宅ケアマネと、施設ケアマネという分け方があります。
居宅ケアマネは、独立することも可能です。
一方施設ケアマネは、介護職員などと兼務するという働き方もあります。介護職員と施設ケアマネの兼務ができれば、夜勤もできるので給与面の確保も可能かもしれません。
資格が取れると…
介護支援専門員の資格は、試験に合格しただけでは取得できません。試験合格後に研修を受講することで、初めて手にできる資格です。5年ごとの更新制にもなっており、その都度講習費を支払う必要があるため資格の維持費もかかります。
しかし資格は持っていることで、将来の選択肢が広がります。
私の職場では、資格手当を得ることができます。
転職するにあたっても、資格を持っていることは大きなアドバンテージとなります。
介護士<ケアマネジャー!?
余談ですが、よく無資格介護士のキャリアステップの最終到達点としてケアマネジャーが示されている場面を見かけますが、私はその考え方には反対です。
介護士の上位は国家資格である介護福祉士ですが、ケアマネジャーは民間資格です。業務内容も異なるため、その二つは比較対象になりません。
次回予告!!
さて次回は、今年度開催されたケアマネ試験の問題を解いた様子を記事にしたいと思います。
何点取れるのかな?お楽しみに!